先日、「リングフィットアドベンチャー」が深刻的な品薄に陥っていることが、任天堂から初めて正式にアナウンスされました。
過去にはリングフィットだけでなく、これまでにも記録的な品薄状態に陥った大人気ゲーム商品がたくさん存在しました。
今回は、そんな記録的品薄に陥った主なゲーム商品の、過去20年の歴史を振り返っていこうと思います!
- 2004年 PSP
- 2006年 ニンテンドーDS Lite
- 2012年 3DS「とびだせ どうぶつの森」
- 2014年 amiibo
- 2015年 Wii U「スプラトゥーン」
- 2016年 プレイステーションVR
- 2016年 ポケモンGO Plus
- 2017年 Nintendo Switch
- 2018年 PS4
- 2019年 Switch「リングフィットアドベンチャー」
2004年 PSP
https://www.jp.playstation.com/info/notice/nt_20041229_psp.html
2004年の12月、「ニンテンドーDS」と「PSP」の2つの新ハードが同じ月に発売されるという出来事がありました。
この時、「DS」が予想以上に早いタイミングと低価格で発売されたことにより、「PSP」が本体価格を下げざるを得なかったこと、発売を急がなければならなかったことで、発売直後に供給不足になり、品薄状態に陥ったらしいのです。
自分はこの頃小学生で、当時の出来事は全く把握していなかったのですが、こんな事が起こっていたんですね。。
年末商戦とはいえ、同じ月に2つの新ハードが発売されるなんて今では無い出来事ですし、当時はかなり熾烈な商戦だったんだな…というのがよくわかりますね。
2006年 ニンテンドーDS Lite
https://dengekionline.com/data/news/2006/3/2/ea073b8cb43aad4010480791c7799e18.html
そして2年後の2006年。今度は任天堂ハード側の「DS Lite」が品薄に。
2年前の「DS」の立ち上げ時は潤沢な在庫を用意できた任天堂でしたが、その新型「DS Lite」で想像を遥かに越える需要が発生し、
当時の岩田社長がインタビューで「恐ろしいまでの品薄」とコメントするほどの、深刻的な品薄状態に。。
2006年初頭といえば、ちょうど「脳トレ」「nintendogs」「おい森」などが大ブームだった頃ですよね。
その真っ只中に発売されたハードという事もあり、ここまでの驚異的な品薄に陥ったようです。。
2012年 3DS「とびだせ どうぶつの森」
https://japanese.engadget.com/2012/11/29/3ds-slc-nand/
3DS全盛期の2012年に発売された「とびだせ どうぶつの森」
前作からガラッと一新しカスタマイズ性がシリーズ最高レベルに充実したことで前評判も良好でした。
そんな理由もあってか、発売数日で60万本を売り上げ、あっという間に店舗から姿を消してしまい品切れの報告が相次ぐ事態に。。
そして岩田元社長が品薄の事情説明&お詫びの動画をアップするとともに、「ダウンロード版」の購入をユーザーに推奨するという異例の対応となりました。
2014年 amiibo
https://www.nintendo.co.jp/support/information/2015/0303.html
2014年12月に「スマブラ for WiiU」と同時に発売された、任天堂公式ゲーム連動フィギュア「amiibo」
「任天堂が公式でスマブラ全キャラのフィギュアを出す」という今までにない試みだったため期待も大きく、一部のキャラクターの生産が追い付かなくなってしまう事態に。
後述する「スプラトゥーンamiibo」など、これ以降もamiiboは品薄状態に陥ることになります。
2015年 Wii U「スプラトゥーン」
https://twitter.com/Nintendo/status/604233317760684032?s=19
今や任天堂を代表するIPのひとつとなった「スプラトゥーン」ですが、その人気は立ち上がりから凄かった。。
当時のWii Uは、ハードの勢いが好調と言える状態ではなく、発売したシリーズソフトも軒並み前作を下回る売上がほとんどでした。
そんな中発売されたスプラトゥーンでしたが、前評判の良さや「試射会」効果もあってか、あっという間に店頭から無くなり、発売からわずか1日で品薄状態に。。
そして、ソフトだけでなく同時発売されたイカamiiboまでもが品薄状態に。。新しく登場したキャラクターとは思えない勢いです。
この勢いを保ち続け、最終的には国内で発売されたWiiUソフトの中で、1位の売上を記録。
新規IPでこの勢いはスゴすぎる。。
2016年 プレイステーションVR
https://twitter.com/PlayStation_jp/status/744780919026814976?s=19
今から3年前に発売された「プレイステーションVR」
2016年10月に発売の商品にも関わらず、6月の予約段階で既に品切れになってしまうという異例の事態!
調べてみたところ、品薄の理由としては「PSVR」には従来のゲーム機とは違った高性能な部品、特殊な製造行程で作られていることから、
需要に合った数の大量生産ができる体制が確立できておらず、結果的に希少在庫になってしまったとのこと。
当時どこの家電量販店を見ても、抽選による販売が行われていて、深刻な品薄状態なんだな…と本当によく分かる光景でした。。
2016年 ポケモンGO Plus
https://www.nintendo.co.jp/support/information/2016/0917.html
同じく2016年には「ポケモンGO」が世界的な社会現象になっていたことで、
その周辺機器である「ポケモンGO Plus」が、発売からわずか一日で品薄状態になり、株式会社ポケモンと任天堂から急遽アナウンスが行われる事態に。
当時のアナウンスを見てもわかる通り、発売から1日時点で2ヶ月先まで出荷できない状態になっており、
当時のポケモンGOブームがどれだけ大きなものだったかがよく分かりますね。。
2017年 Nintendo Switch
https://www.nintendo.co.jp/support/information/2017/0622.html
そして、近年のゲーム商品の中でも最も規模の大きい品薄状態に陥ったのが「Nintendo Switch」
春に発売されたNintendo Switchでしたが、発売直後から深刻的な品薄状態に陥り、夏~秋ごろまで大手家電量販店では毎週のように抽選による販売が行われ、
秋には生産体制が強化されるも品薄状態は落ち着かず、「出荷された分だけ本体が全て売り切れる」という状態が何ヵ月も続いていたのを覚えています。
結局本体を店頭で見掛けるようになったのは2017年の年末商戦の時期で、約半年以上に渡って品薄状態が続いていました。。
2018年 PS4
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1803/07/news094.html
Nintendo Switchの品薄から約一年後…
今度は「モンスターハンター:ワールド」の発売で盛り上がり、PS4が品薄状態に。
8年振りとなる据置き専用の完全新作となる、「新世代のモンスターハンター」と称される作品だけあって
PS4の需要も大幅に高騰し、発売から5年が経っており広く普及しているハードにも関わらず、
どこの店舗でも手に入らずネットで価格高騰するという事態に陥りました。。
2019年 Switch「リングフィットアドベンチャー」
https://www.nintendo.co.jp/support/information/2019/1129.html
そして、現在話題となっている「リングフィットアドベンチャー」
発売からずっと手に入らない状態が続いており、数日前に任天堂から正式に品薄のアナウンスがありました。
現在もAmazonなどの通販サイトなどでも定価を大きく上回り、12,000円を越える高価格で転売されている状態です。。
「年末に向けて出荷数を増やす」とのアナウンスがされたので、少しでも定価で手に入れられる人が増える事を祈ります。
Wii Fit→Wii Fit Uの売上の下落が大きかっただけに、まさかここにきてまたフィットネスゲームがブーム再燃して盛り上がるとは、任天堂も予想してなかったのでしょうね。。
以上、記録的品薄になったゲーム商品の歴史でした。
2000年代はそこまで多くないものの、2014年以降は毎年のように品薄になるゲーム商品が登場しています。
ここ数年はインターネット文化の発達により、SNSによる口コミやゲーム実況、Vtuberなど、ゲームの魅力が急速に拡散されやすくなっているので、
その結果メーカーが予想していなかった数の需要が発生する、というのも品薄商品が増えている理由のひとつなのかもしれませんね。
今回の記事は以上です。
見て頂きありがとうございました!